私がここで生きているように、
この人たちもそこで生きている。
その肌ざわりを感じます。
谷川俊太郎(詩人)
外から見れば、再統一。けど人々は大変や、
文字どうり大きな変化。
正味の統一とは、ささやかな会話から。
AIくんよ、これ見て学習しーや。
これが希望への日常や。
クリスティアンが袖を引っ張るシーン好きやわ。
頑張りや!
綾戸智恵(ジャズシンガー)
ワンカット、ワンカットが一枚の素晴らしい絵画だ。
私の好きなエドワード・ホッパーの絵を見ているようだった。
孤独の中で生きている人間同士の、
さりげない一言一言が、心に響く。
こういう映画に参加したい。
きたろう(俳優)
まるで舞踊曲のような映画です。
あの愛すべきモールはダンスホール。
微かな喜びの山と、
見えない悲しみの谷の拍子で踊る人々が
微笑ましく美しい。
牛尾憲輔/agraph(電子音楽家)
無味乾燥なスーパー、無骨な男たち。
なのに短い会話の一瞬から深い愛が伝わり、
突然の音楽に途方も無い内面が炙り出される。
ジョージ・オーウェルの「1984」と同じ、
現代への恐怖が重低音のように聞こえた。
加藤登紀子(歌手)
日常とは主に退屈な繰り返しで、そこにあるはずの大切なものや美しいものの存在に気づかず素通りしてしまうことが多いと思う。
本作で語られる舞台も日常だが、人々の会話や立ち振る舞い、整然と陳列されたスーパーマーケット、そこに流れるBGM、フォークリフトが床を擦る音までとても美しい。だがただ美しいだけではなく、時に違和感のある音が彩り、ある種の不思議な感覚を呼び起こす。
そして劇中に点在するいくつかの嘘が、登場人物の実際には語られない背景にいくばくかの影を落とす。
ラストに流れるTimber Timbre「Moment」が象徴するように、無情だが優しく無骨な、美しい世界。
その影や違和感について想像し、この世界に生きる人々の物語に触れることは、実際の私たちの日常の中に取りこぼしているものの存在に気付くきっかけになるかもしれない。
野村卓史/グッドラックヘイワ(音楽家)
ひっそりと、静かな映画でした。
深夜の雰囲気がそのまままるごと映画になったようでした。
沖田修一(映画監督)
フランツ・ロゴフスキの、純朴さと怖さ、
優しさと狂気が同居する、この唯一無二の魅力!
岡田利規(演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰)
(順不同・敬称略)